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デッドクロス
でっどくろす
デッドクロスとは、ローンの元金返済額が建物と建物附属設備の減価償却費を上回ってしまう状態のことを指します。
まず、減価償却について説明します。減価償却費は、経費の一種のことで、不動産を購入した年に建物や設備を一括で経費計上できない代わりに、複数年にわたって毎年経費計上することができる経費のことです。つまり、実際の支出を伴わない経費であるため、お金を減らさずに経費計算することで、大きな節税効果があります。
しかし、ローンの元金返済額が減価償却費を上回る場合、経費計上できる減価償却費分が減ります。一方でローンの元金返済分は、経費となるローンの利息部分と異なり、経費計上ができません。結果として所得税が上がり、費用負担が増えてしまいます。不動産投資家として、現金不足に陥る危険性があるといえるでしょう。
対策としては、自己資金を入れて購入したり、納税資金を事前に積み立てておくことが挙げられます。帳簿上は黒字であっても、所得税が大きくなることで黒字倒産するリスクもあるため、物件購入前には綿密にCFシミュレーションをするなどして、十分な計画を立てる必要があるといえるでしょう。