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- 縦管【たてかん】
縦管
たてかん
縦管とは、外部埋設管と2階以上の配管をつなぐため、垂直に設置された管のことをいいます。縦管のほかに、「竪管」や「立管」と表記されることもありますが、特に違いはありません。
排水管(汚水・雑排水・雨水)と給水管には、それぞれ縦管が必要です。例えば汚水管(トイレ)は、1階まで別々に配管されているわけではなく、パイプシャフト内の汚水縦管に接続されまとめて排出されます。
縦管を通して全部屋の排水管が繋がっているため、各衛生器具との接続部では、入念な防臭対策が必要です。トイレの内部に常時水が溜まっているのは、水で栓をして(器具内蔵トラップという)縦管からの匂いを防ぐためです。
また、排水縦管内部の空気圧変動によって流れが悪くなったり、器具内蔵トラップの封水が引っ張られたりするのを防ぐために、縦管には必ず通気管が設けられます。
使用される配管材として、排水はダクタイル鋳鉄管や塩化ビニル管。給水では「ダクタイル鋳鉄管」「ステンレス鋼管」「水道用ポリエチレン管」「塩ビライニング鋼管」がよく使用されます。
排水縦管の管径は、汚水・雑排水75〜150mm、雨水50〜200mmが一般的です。ただしどの階においても、最下流となる地中埋設管と同一管径でなければなりません。また給水管縦管の管径は、各自治体の水理計算に基づいて算出します。