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- 通気管【つうきかん】
通気管
つうきかん
通気管とは、排水管内の圧力を調整するために設けられた配管のことです。通気管を設けることで、排水が円滑に流れ、臭気防止のトラップ封水を保護します。
通気方式は大きく分けて、「伸頂通気方式」「ループ通気方式」「各個通気方式」の3つ。
伸頂通気方式は、排水縦管最頂部から屋上や最上階の天井まで配管を伸ばし、先端を外部に開放します。屋外開放できない場合は、先端部に通気弁を取り付け、排水管内部の圧力調整をする方法が用いられます。
ループ通気方式は、排水横枝管において、末端の器具とその手前の器具の間で上方へ配管を取り出し、伸頂通気管に接続する方法です。ただし、伸頂通気管との接続は、同一排水管に接続された器具のあふれ縁より、150mm以上高い位置でなくてはいけません。
各個通気方式は、洗面・台所など、器具のすぐ下流から通気管を取り出し、伸頂通気管に接続します。基本的な配管方式はループ通気方式と同じですが、すべての器具に対して別々に通気管を立ち上げるのが大きな違いです。
注意したいのが、通気管の末端と窓や出入口までの距離です。開口部から3m以上離すのが基本ですが、3m以内の場合は開口上部より600mm以上立ち上げなくてはなりません。
また、通気管の末端には雨水が入らない「ベントキャップ」などを取り付け、さらに防虫網で虫の侵入を防ぐ構造にする必要があります。