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枝管
えだかん
枝管とは、縦管もしくは横主管に接続する分岐管のことをいいます。給水管やスプリンクラーなど全ての配管に適応する言葉ですが、ここでは主に排水の枝管について解説します。
給水は単純に「給水枝管」とよびますが、排水の場合は「排水横枝管」と表現されるのが一般的です。
2階建以上の場合、各衛生器具(台所・洗面・トイレなど)の排水は、それぞれ主となる1本の排水横枝管に接続され、縦管を通って1階に落ちていきます。
管材は塩化ビニル管か、ダクタイル鋳鉄管が一般的です。各衛生器具と主横枝管の接続は、「TY(ティーワイ)継手」とよばれる緩やかな角度のついた継手でおこないます。
管径は衛生器具の数によって決まります。最低でも接続される衛生器具トラップの口径以上(最低30mm以上)は必要で、通常は50〜100mm。勾配の基準は自治体によって違いますが、65mm以下は1/50以上、100mmは1/100以上の勾配を要求されることが多いでしょう。
また、主横枝管の起点には、通常メンテナンス用の「掃除口」を設置します。他にも排水枝管が45°を超える角度で方向を変える箇所や、自治体が定めた間隔で掃除口が必要です。