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残債
ざんさい
残債とはまだ支払いが終わっていない借金、または債権放棄したあとで残る債権のことです。
年末調整で住宅ローン控除を受けるときに金融機関から残高証明書をもらいますが、この残高証明書に記載されているローン残高のことをローン残債ともいいます。残債イコール残高といってもいいでしょう。
ただし残高と残債は、その使われかたでニュアンスが変わってきます。
残高は文字通り、ある時点での債務の残額を表しますが、残債には「返さなければいけない債務の残額」あるいは「返せないで残ってしまった債務の残額」という意味が加わってきます。
住宅ローン残高も「返さなければいけない債務」という意味では住宅ローン残債といえますが、正常に返済している場合には残高、残債どちらでも意味は変わりません。しかしローン返済が延滞、あるいは返済できずに保証会社から代位弁済された場合には、残債と表現されます。延滞や代位弁済では返さなければいけない(のに返せない)債務という意味が強くなるからです。
また不動産を売却(任意売却)するとき、ローンが残っていて担保を外さなければいけない場合には残債になります。これも返さなければいけない(返済して担保解除しなければ売れない)意味からです。
返済に困って任意売却する場合でも、原則は残債をすべて返さなければ担保は解除してもらえません。
しかし債権者が特別に認めれば、売却して借金が残る状態(オーバーローンといいます)であっても売却、担保解除に応じてもらえるケースもあります。売却後に残った借金は債権者と話し合って返済を続けていくことになります。こうしたケースで残債は「返せないで残ってしまった債務の残額」という意味になります。