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モルタル
もるたる
モルタルとは、細骨材(さいこつざい。砂)とセメントと水を混ぜ合わせて作られる建築材料の一種です。粗骨材(そこつざい。砂利、砕石等)、細骨材、セメント、水から構成されるコンクリ―トと違って、粗骨材を含みません。
ペースト状でさまざまな用途に対応できるため、仕上げ、タイル等の目地、躯体の表面に塗って下地を平らにならす目的や、ブロックを接着する目的等に使用されます。
モルタルは、セメント:砂が重量比1:2~1:3の比率で調合され、調合直後は流動性を呈しますが、時間が経つにつれセメントと水の水和反応(すいわはんのう)によって硬化していきます。
施工上の短所としては、気温の変化による伸縮や経年によるクラックの発生、人の手でならす関係上熟練工を必要とすることなどが挙げられます。
モルタルを用いて貼ったタイルが経年により上階から落下する事故もたびたび起こっているため、近年では上階へのタイルの使用を控えたり、モルタルを使用しない工法を採用したりといった動きもあります。
通常のモルタルのほかに、バサモルタルというものもあります。床石を貼るために使われるモルタルのことで、通常のモルタルよりも水の含有量が少ないのが特徴です。