固定資産

こていしさん

固定資産とは一般的に、1年以上の長期にわたり使用または利用する目的で保有する資産のことをいいます。固定資産のうち減価償却資産は、使用または利用によって価値が劣化する資産ともいえます。

固定資産は実体を有する事業用資産であり、具体的には「有形固定資産」「無形固定資産」「投資その他の資産」の3種類があります。

備品や土地、建物、機械などは「有形固定資産」、法律上の権利である特許権、営業権、商標権、意匠権やソフトウェアなどは「無形固定資産」です。また投資有価証券や、企業が利権を目的として投資をし、長期資金の性格を有する子会社株式といった出資金や長期貸付金などは「投資その他の資産」に分類されます。

会社において、販売目的ではなく継続的に会社で使用する目的で保有している財産のことを指します。企業の営業活動などに直接表される売掛金や在庫など、また直接関連性がなくても短期的に現金化できる預金利子などは流動資産といいます。総じて1年以内に現金化されるものは流動資産とされます。

法人税上でいう「固定資産」は、土地、減価償却資産、電話加入権、その他の資産で、政令で定めるものを指します。所得税法上の「固定資産」もほぼ同様です。また地方税法においては土地、家屋、償却資産などを「固定資産」と定めています。

不動産投資において、土地、および建物にかかってくる「固定資産税」が不動産が現存する自治体に対して納税するのは、こういった形に取り決めがあるためです。

固定資産には金額基準があり、また固定資産の取得価額の判断には固定資産本体価額に様々な付随費用を加える必要があります。一般的に取得価額が20万円以上であれば固定資産として計上します。取得価額が10万円以上20万円未満であれば一括償却資産、10万円未満であれば少額減価償却資産として扱います。

監修:税理士法人 スバル合同会計

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