NISA

NISAとは、2014年から始まった個人投資家のための投資優遇制度のこと。NISA口座で年間120万円分までの金融商品を購入できます。投資では利益（配当・譲渡益など）に対して、一般的に約20％の税金がかかりますが、一定金額内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になります。

非課税の制度は永遠に続くわけではなく、購入できる期間は決まっています。購入した年から最長5年間非課税になります（2023年に購入した場合、2027年まで非課税）。仮に保有していた株式を売却した際に10万円の利益が出た場合、通常は約2万円が税金としてかかります。しかしNISAでは、10万円がそのまま利益になるということです。

なお、2024年から制度が刷新され、既存のNISA（一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA）は2023年末をもって終了します。

新たに始まる“新NISA”は制度自体が恒久化され、非課税で保有できる期間も無期限となります。

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用でき、年間で投資できる上限はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円の合計最大360万円です。

生涯にわたり非課税で保有できる限度額（非課税保有限度額）も設けられ、上限は1,800万円です。つみたて投資枠のみを利用して上限まで投資することはできますが、成長投資枠のみを使う場合の上限は1,200万円です。

非課税枠は再利用でき、購入した商品を売却した場合、翌年になると枠が復活します。売却によって空いた分（売却した商品の取得価額分）を使って再度投資をすることが可能です。なお、非課税保有限度額は再利用できますが、年間投資枠は復活しません。