つなぎ融資

つなぎゆうし

つなぎ融資は端的に「予定が実現するまでのあいだ、目的を一時的につなぐための融資」のことです。

事業資金融資と住宅ローンなどローンの両方に、このつなぎ融資があります。

事業資金融資では補助金がもらえるまで、あるいは公共工事で役所から代金を受け取るまでのあいだ、材料費や人件費など先行する経費を支払うために借り入れするのがつなぎ融資です。この場合「予定」は補助金助成や役所からの代金受取、「目的」は企業経営そのものあるいは工事を指します。

補助金や役所であれば問題は少ないですが、例えば親会社から下請で工事を請け負った場合などは、親会社が倒産して支払がなくなり、つなぎ融資返済が不可能になって連鎖倒産、となる危険性もあります。

このように事業資金融資では、リスクが高いつなぎ融資にはネガティブなイメージがあります。

いっぽう住宅ローンではフラット35の審査が通り、融資がおりるまでのあいだ時間がかかるので土地購入代金や工事代金の一部、あるいは全部をつなぎ融資で支払うケースがあります。

また大手ハウスメーカーで家を建てる場合、銀行住宅ローン融資が実行されるまでのあいだ、つなぎ融資を利用して工事代金を先払いするパターンもよくあります。ハウスメーカーと銀行が提携した専用の低金利つなぎ融資があり、ハウスメーカーと銀行の双方がセールスに活用しています。

またアパート建築大手メーカーでは、やはり銀行融資が実行されるまでのあいだ、企業グループ内のファイナンス子会社などが低金利の融資をするケースもあり、これも広い意味ではつなぎ融資といえます。

住宅ローン、アパートローンともフラット35や銀行ローンが実行される(これが予定)までのあいだ、つなぎ融資を利用し自宅やアパート建設(目的)をすすめて、ローン融資金でつなぎ融資を返済します。

ローン審査が通らなければ、つなぎ融資は利用することはできない仕組みになっています。言い換えれば審査がとおったから一時的につなぎ融資を利用するだけなので、(もちろん金利負担はありますが)事業資金融資のようにネガティブなイメージはありません。

しかし、工事中に建設業者が倒産して支払済みの代金が返ってこなくなり、工事も途中でストップするようなケースもあり、ローンのつなぎ融資にも問題がまったくないわけではありません。

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