巾木

はばき

巾木とは、床と壁に接する部分に小さい板状のパーツを取り付けたものです。

建築物の内装を作る際、一般に構成要素同士の接合部分は納まりに関する問題が多く発生する箇所です。設置される目的は、隙間を隠すことと、下部の保護です。

例えばクロスを貼った壁と、フローリングの床で構成される居室は、木質の材料から作られた巾木が用いられることが一般的です。フローリングは温度や湿度の影響を受け、伸び縮みするので、壁との間にあえて小さな隙間を設けます。これが美観の観点からは必ずしも望ましくないので、隠す必要があるのです。なお、この隙間を適切に設けなかった場合、季節の変動により床鳴りの元となります。

また、マンションのエントランスホールのような空間で見られる、木目調などのダイノックシートと自然石/タイルの床などの組み合わせの場合、自然石やタイル、金属製の巾木が設置されます。この場合の目的も下部の保護と、水対策となります。

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