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買い換え特約
かいかえとくやく
アパートや社宅などの賃貸住まいの人は希望の物件をじっくり探し、見つかったら手に入れて引っ越すといった具合に、自宅を持っていないことで身軽です。反対に自宅を持っている人の場合、この自宅が足かせになってしまいます。ほとんどの人は資金に余裕がなく、しかも自宅の住宅ローンも残っているかもしれない。そういった状態で住み替えをするとき「新居を手に入れて、前の自宅はあとでゆっくり売ればいいや」そう考える人は滅多にいないと思います。こうした住み替えにつきものの悩みを解決するのが「買い換え特約」です。
買い換え特約とは「買主が自分の所有する家を同時に売り出して、期限までに売却できなかった場合には売買契約を解除できる特約」です。
売買契約書では「買換えに伴う特約」と記載される場合が多いのでこのようによばれます。実際にはマンションの買い替えをする人が、よくこの特約を考えます。
買い換え特約がある契約を結ぶと、買主は自宅マンションが売れなければ、新しいマンションの売買契約を無効にすることができます。このときは手付金も返ってくるのが一般的です。
「良いマンションが見つかったけれど、今住んでいるマンションが売れず購入資金が準備できなかったから、今回のお話しは無かったことに」
買主は損することが無いのでメリットだらけ、ということは売主にとってデメリットだらけの特約になります。自分に不利な契約を結ぶとする人はいませんし、マンションを売り出せば複数希望者があらわれるものですから、売主が買い換え特約を承知して契約することは滅多にありません。
ただし売主が不動産業者なら、買い換え特約を承知してくれる場合もあります。購入希望者がその人しかいない場合などは、相手を押さえておきたいので融通を利かせてくれるようです。また売却のほうも取り扱うことができれば商売にもなるからです。
また個人の売主でも買い換え特約を受け入れてくれる場合がありますが、なかなか売れない物件だったり、何かしら問題があったりなど「弱みがある」ケースもありますので注意が必要です。