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元金均等返済方式
がんきんきんとうへんさいほうしき
元金均等返済方式とは、融資金を返済回数で割った毎月同額の元金に、利息を上乗せして支払う返済方法のことです。
銀行からローンで借り入れた融資金のことを元金(がんきん。もときん、ともいう)といいますが、元金(だけ)が均等で、上乗せされる利息は変動しますので、毎月の返済額(元金と利息の合計額)は最初のほうが大きく、返済が進むにつれて少なくなっていきます。ここが、毎月返済額が一定の元利均等返済方式と最も違う部分です。
<元金均等返済方式の返済額例>
借入額1,000万円で20年(240回)金利3%の場合
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第1回返済
毎月元金:1,000万円 ÷ 240回=41,000円
第1回利息:1,000万円 × 3% ÷ 12ヵ月=25,000円
第1回返済額:41,000円+25,000円=66,000円
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第2回返済
毎月元金:1,000万円 ÷ 240回=41,000円
第2回利息:(1,000万円-41,000円※第1回で返済した元金)× 3% ÷ 12ヵ月=24,897円
第2回返済額:41,000円+24,897円=65,897円
最初の金額が大きく、返済が進むにつれ減っていく形式で、返済額が変動することから住宅ローンやアパートローンでは毎月のやりくりが複雑になる元金均等返済方式を選ぶ人は少数です。
しかしその一方、元金均等返済方式では毎月着実に元金が減っていきます。元金を返済回数で割り毎月返済するので、元利均等返済方式よりも元金が減っていくスピードは早く、また元利均等返済方式よりも元金均等返済方式のほうが総支払額(トータルで支払った元金と利息の合計)は少なくなります。
アパートローンなど不動産投資では、安定した収入があって最初の返済額が多くなっても問題のないアパートオーナーなど、総支払額を重視して元金均等返済方式を選ぶ人もいます。またアパートオーナーなど不動産賃貸業では申告の際支払利息を経費として損金計上できるので節税策として元金均等返済方式を選ぶケースもあります。