売却で400万円ほどプラスに。資産形成の一手段として不動産投資はマッチすると思います。

─ 不動産投資を始めようと思ったきっかけを教えてください

会社の先輩に声をかけられたのがきっかけです。社会人になってちょうど3年目で、いかにお給料を稼ぐか、目の前のことに一生懸命だった頃です。

老後にまで考えが及んでいなかったので、会社の持ち株だけ「給与から天引きされている」くらいの感覚でやっていました。不動産投資に対する知識もイメージも、何も持っていなかったです。

─ 不動産投資のどんな点がいいと思われましたか

投資というと「自分の元手が必要」と思っていましたが、自分のお金をそれほど持ち出さず、将来に向けて資産を作ることができる点がいいと思いました。

─ 不動産投資に対する不安はなかったですか

物件をローンで購入するので、債務超過になるのではという不安はありました。ただその不安も、説明を聞いて、よほどのことがない限り債務超過にはならないなと判断しました。

─ 始めてみていかがでしたか

投資ってこんなに気軽に始められるんだと意外でした。少額の支払いが月々かかる程度で、社会人歴3年目のほぼ貯金もなかった私にとっても、始めやすい投資だと思いました。

購入後、毎年の確定申告は必要ですが、不動産に関わることといったらそれぐらいです。自分自身はやることなく不動産を持っていられるというのがメリットと思っています。

「OWNR by RENOSY」というアプリに、契約した契約書の写し等も一元管理されているので、確定申告の時期が来たら必要な情報はすべてそこから取ることができます。その他、自分自身が保有している物件以外の販売物件情報や、不動産以外の投資の情報もキャッチできるので、日々の勉強にもなります。そういった購入以外の部分でのサポート機能もあるので、結構な頻度で見にいくようにしています。

─ 困ったことなどはありましたか

2件物件を購入したうちの1件で、空室が発生したことですね。8万円くらいの家賃なのですが、この物件は空室リスクに対応した管理プランに入っていなかったので、空室の間の出費をリアルに体験しました。

ただこの体験があったから、空室というリスクにどう対処するか、空室リスクに対応したプランを選択すべきか、収益に影響する部分ではありますが真剣に考える機会にはなりました。

─ 売却を考えたきっかけは何ですか

もともとは将来に向けた資産をつくる目的で購入したので、売却は想定していませんでした。ただいつかは、出口、売却までも考えないととは思っていて、知識として売却までの流れを把握したいと思ったのがきっかけです。

売却について営業担当と話すと、ずっと持ち続けることが正解とも限らないのかもとの考えがよぎりました。

8年前に買った不動産に対して今どうなってるかというのは、当時は全くわからなかったわけで。逆を言えば、今から5年後とか10年後も全く予想がつかない。

何が正解かは今でもわかりませんが、2件で400万円という余剰金が出るとわかり、売却も一つの選択肢だなと売却を決めました。

6〜8年で400万円をコツコツ貯金しようと思うと難しかったかもしれませんが、自分では何もしていないのに400万円という金額を生み出せたんだとは思いました。

─ 不動産投資の経験を通して、ご自身の資産形成に対する考え方に変化はありましたか？

不動産投資を含めて投資に対するハードルが下がりましたね。お金を貯金でただ貯めるだけでなく、資産を作るという方法を知ることができました。

損するかもしれない不安定なものという印象から、「資産形成をする」という前向きなものに捉え方が変わりました。

保険に入って保障を得るのと同じものとして、役立つと思っています。

─ 不動産投資をまだやっていない人へのメッセージをお願いします

今の生活水準を下げるのはなかなか難しいと思います。となると今稼いでいるだけの金額が、老後にも必要ということになります。一方で国から受け取る年金で生活していけるかというと、引き算するとおそらくみなさん不足すると思うんですよね。

なのでそこに対しどうアプローチしていくかの選択肢の一つとして、不動産投資があるのかなと思います。

将来の資産形成に興味のある方は、月々の支払いも多くありませんので、資産形成の取っかかりとしてはすごくいいんじゃないかなと思います。

月々決まった金額の家賃収入があるというのは、投資商品のなかでも老後の生活にマッチすると思うので、そういったところも含めていいなと思っています。