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長期プライムレート

ちょうきぷらいむれーと

長期プライムレートとは、金融機関が長期融資(融資期間1年以上が長期、1年未満は短期)をするときの「最優遇金利」のことです。

金融機関の金利を知るには、まず金利がどうやって決まるか?そのプロセスの理解が必要です。

融資金利が決まるプロセスは次のとおりです。

<融資金利が決まるプロセス>

  1. 融資先の業況等から「返済できなくなるリスク(貸倒れリスク、デフォルトリスクとも)」を算出する
  2. リスクをもとに融資期間、融資額などに連動する上乗せ幅(リスクプレミアムなどという)を決める
  3. 上乗せ幅(リスクプレミアム)と基準金利の合計(上乗せした)金利が融資に適用され、これを適用金利または対顧金利(顧は顧客のこと)などとよぶ

上記したとおり、融資金利には金融機関が考える融資先企業のリスクが上乗せされます。

しかし業績良好、財務が健全など銀行から見て優良な相手には、このリスク分の上乗せをせず基準金利そのままで融資をします(金融機関では基準金利=最下限の金利という意味で使います)。

金融自由化前の長期プライムレートは(旧)長期信用銀行(改称、合併等でみずほ銀行が継承)発行の「5年物金融債の利率+0.5%」が基準でした。現在の長期プライムレートはみずほ銀行が自主的に決定・公表した金利が日銀ホームページにも掲載され、一般に長期プライムレートとして認知されています。

しかし新規の融資で長期プライムレートを用いる銀行はほとんどなく、以前に長期プライムレートで融資をして今も残っている債務に適用されているだけ、というのが実態です。

新規融資は短期なら「短期プライムレート(短プラ)」(市場金利に連動し各行が決める最優遇金利)、長期なら「新長期プライムレート(新長プラ)」(短期プライムレートに融資期間3年未満は+0.3、3年以上は+0.5%を上乗せ)が適用されています。

金利自由化後、原則的に金利は金融機関がそれぞれ独自に決めることができて、競争原理が働けば各行で差があるはずですが、現実はどこの銀行もほぼ一緒です。

短期プライムレートを公表している銀行はありますが、新長期プライムレートについては公表している銀行はありません。新長期プライムレートという言葉自体があまり使われることがなく、例えば「短期プライムレートに連動して決定される長期融資の金利」などといった表現があるくらいで、また具体的な金利水準は公表されていません。

関連用語: 新長期プライムレート短期プライムレートプライムレート

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