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作成日: 2018.12.13

リフォームでトイレは生まれ変わる。リフォーム内容を解説します

リフォームでトイレは生まれ変わる。リフォーム内容を解説します

温水洗浄便座の普及で、家庭のトイレリフォームも盛んになっていると言われています。毎日使う場所なので、しっかりしたプランを立ててリフォームに臨みましょう。そんなトイレリフォーム基礎知識やリフォーム内容を、わかりやすく解説していきます。

一般的なトイレリフォーム工事の流れとは

まずはトイレのリフォーム工事に関する基礎的な知識を確認していきましょう。

計画を立て、現地調査を行う

トイレのリフォームを考えたとき、まずはどんなトイレ空間にしたいのか、イメージを明確にしましょう。ただ何となく新しくしたいという希望だけの場合、満足のいくリフォームにならない可能性があるのです。

また、リフォーム内容を決めるときに、ネット情報やカタログですべて決めてしまうのも危険だと言われています。可能であれば、メーカーのショールームで、現物を見て検討しましょう。イメージが固まりやすくなるようです。

イメージが固まれば、いよいよ業者による現地調査です。決まったプランが実際に可能な環境かを調べます。

費用や内容を確認後に工事開始

現地調査が完了後、複数の業者に見積もりをとってもらいましょう。複数の業者に見積もりをとってもらうことを相見積もりと言い、価格や信頼できる業者かを比較できます。

この見積もり内容での疑問点は、工事前に解消しておきましょう。想定外の追加費用が発生したケースもあるので、わからないことは率直に尋ねることも大切です。

トイレが使えない期間は?

工事が入ると当然トイレが一時的に使えなくなります。買い物のついでにすませる、マンションの管理人室や共用トイレを利用するなどを想定しておきましょう。

内容によっては1日で終わることがある

リフォーム内容にもよりますが、トイレのリフォーム工事の期間はそれほど長くありません。例えば、便器の交換だけなら、半日から1日で完了することが多いようです。

トイレのリフォーム工事で比較的時間を要するのは、温水洗浄タイプに替える場合で、1~2日程度かかるようです。温水洗浄タイプは電気を使うので、場合によっては電気工事が入ることもあります。

マンションでのトイレリフォームの注意点

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マンションでトイレをリフォームする場合の注意点を確認していきましょう。

交換できるトイレのタイプは要確認

希望しているトイレのタイプが必ずしもマンション対応とは限りません。まずはメーカーの説明をよく聞いてみましょう。

また、現地調査の際に、スペースの問題で設置できないということも考えられます。状況次第ではプランを再考することも念頭に置きましょう。

マンション対応のトイレを販売するメーカーも

多くのマンションでは、便器の後側の壁もしくは横壁に排水管がついています(床上排水)。そのため、タンクレストイレの設置など、なかなか理想のリフォームができないということもあったようです。

しかし、マンションでのトイレリフォームの需要が増えたことに伴い、メーカーでは、マンションに多い床上排水に対応した便器も用意しています。また、便器だけでなく、手洗い器の設置も可能になりました。

トイレの壁紙を変えるリフォーム

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トイレリフォームの対象は、壁紙も含まれます。どのような壁紙があるのかをみていきましょう。

機能性も優れた壁紙に張り替える

デザインで選びがちなトイレの壁紙ですが、優れた機能を持っているタイプもあります。例えば、消臭機能を持つ壁紙はトイレ特有のいやなにおいを吸収します。中には半永久的に機能を持続するタイプもあるようです。

また、ラミネート加工された、防汚機能を持つ壁紙もあります。汚れが付着したら、サッと水拭きすれば、簡単に汚れを除去できます。掃除が格段に楽になるでしょう。

カビは湿度が高い所を好んで生えてくるため、トイレにカビが生えることも少なくありません。そんなカビを防ぐ機能を持った壁紙もあります。カビそのものの繁殖を抑えるタイプ、またカビの発生しにくい湿度を保つ壁紙もあるようです。

ベージュなど淡い色で落ち着きと清潔感を

トイレの壁紙の色合いはべージュやアイスグレーのような淡いトーンで統一すると、清潔感があり、落ち着いた空間を演出できるでしょう。

色使いによって、狭いトイレでも圧迫感を感じることなく、快適に過ごせるようになります。派手な色や大きな柄の入った壁紙は、圧迫感を助長すると言われています。柄物の壁紙を使いたい場合は、小さな柄の方が圧迫感をやわらげてくれるでしょう。

インパクトあるカラーを一面だけに

どうしても濃いめ、派手な色合いや大ぶりで特徴的な柄物の壁紙を使いたいという方もいるでしょう。その場合は一面だけを派手な壁紙を使うという方法があります。

インパクトのある壁紙を一面の壁のみに用いるだけで、雰囲気はガラッと変わり、個性的なトイレ空間になるでしょう。その他の面は白もしくは淡い色で統一すれば、より目立ちます。

トイレの床材を変えるリフォームについて

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トイレの床を変えるリフォームには、どのようなタイプがあるのかをみていきましょう。

トイレ用に表面が加工されたフローリングへ

トイレの床材はコスト重視で選ぶと、水濡れや汚れに対する強さに問題があり、トラブルを引き起こすことも考えられます。例えば、床の内部に水分が滲み込んで傷んでしまったり、汚れが付着してとれなくなったりする事態があるようです。

床材選びもトイレのリフォームでは大切なことだと言えるでしょう。トイレ掃除のときに使う洗剤の成分に強い床材も開発されているようです。汚れがこびりつきにくく、拭き取りも簡単なフローリングは掃除を楽にしてくれます。

また、デザイン面でも天然木を模したものや、鏡面調の石目柄のものなど、多種多様に展開されています。

掃除しやすいセラミックタイルへ

高級感を演出する床材には、タイルが挙げられます。耐久性もあり、掃除のしやすさも抜群です。

また、トイレ専用に作られた、大型セラミックタイルも注目されています。トイレの床に、このタイル1枚だけを敷くのです。タイルと言えば、目地の汚れが気になるという方も多いですが、1枚だけなので目地が見えません。

工賃を節約するならクッションフロアへ

一般的に使われているトイレの床材が「クッションフロア」です。防水性があり、手入れもしやすく、価格が低いというメリットがあります。また、柄も豊富で、消臭機能もあるタイプもあり、リフォーム期間も短いというポイントも挙げられます。

そのような理由で選ばれやすいクッションフロアですが、傷つきやすい、経年劣化が顕著に現われるので、長期の使用には適してないのが注意点と言えるでしょう。

しかし、工賃が安いため、傷んだら張り替えるという考えであれば、クッションフロアも選択肢に入ってくるでしょう。

優れた機能を持つトイレへのリフォーム

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ここではトイレを交換するリフォームの中で、機能性に優れたトイレについてみていきます。

タンクレスタイプに交換

一般的なトイレと言えば、便器の後ろにタンクが備え付けられています。ここに貯められている水で、トイレを洗浄するのです。

ところが、タンクレストイレには、そのタンクがありません。洗浄では、水道直結で水を流す仕組みになっているのです。シンプルなデザインで省スペース、近年人気の高まりを見せていると言われています。

また、標準装備で温水洗浄便座もついているのも、選ばれる要素の1つのようです。

掃除のときもタンクありトイレに比べると楽になるでしょう。タンクを拭き上げる必要がないので、手間が省けます。

加えて、タンクありの場合はその下の床面を掃除するのが大変です。タンクレスの場合には、邪魔するものがないため、スムーズに床掃除ができるようになるでしょう。

ただし、水道直結で水を流すため、水圧の検査が必要となる場合があり、取り付けに必要な水圧がない場合はポンプの設置をするか、タンクレス以外のトイレを選択する必要があります。

より節水、節電効果が高いトイレに交換

最新のトイレでは、洗浄時の水量が少ないタイプも発売されています。これまでの便器では、一度の洗浄に大体13~20Lの水を流していました。この量がどれだけの影響を与えているかと言うと、家庭内での水道使用量の3割に相当します。

一方、最新の商品では、6L以下というタイプが主流です。中には5Lをきるものもあります。従来の1/3~1/4と、そのインパクトは大きいと言えるでしょう。例えば4人家族の場合、1年間でおよそ5万Lの節水が可能です。

また、節電効果の高い便座もあります。温水洗浄便座では、ヒーター部に保温性の高い素材を使い、それが節電につながります。自動で節電モードに切り替わるタイプも、電気の使用を抑えられるでしょう。

センサー搭載のタイプにも注目です。人が近づくとセンサーが感知してスイッチが入って便座が温まり、離れると自動的にスイッチが切れます。待機時の無駄な電気を節約することができます。

自動洗浄トイレ、自動開閉式のフタに交換

子供や一部の家族がトイレを流してくれずに、イライラした経験がある方もいるのではないでしょうか?

最新の便器の中には、センサーに反応し自動で洗浄してくれるトイレが出てきました。流し忘れによる汚れや悪臭を防げると注目されています。

また、自動開閉のトイレも登場しています。トイレのフタを開閉するために腰をかがめるのがつらいという、年配の方が家族にいる場合は検討してみてはいかがでしょうか?

本体価格以外にかかる費用は?

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トイレのリフォームでは、本体費用以外に工事費がかかります。交換工事の全般に掛かる費用で、組立・解体・配管・廃棄処分費などです。主な項目としては以下のような費用があります。

  • 工事前に周囲を養生する費用

  • 便器の解体・撤去・廃材として処分費用

  • 便器を取り付ける費用

  • 給排水接続・電気工事の費用

工事に入る前に、トイレの周囲を傷つけないために、シートなどで保護をします。これが養生費用です。元の便器を解体し、処分をする必要もあります。これにも費用がかかります。

新しい便器・便座の取り付け、給水・排水を接続するための費用も必要です。さらに、コンセントがない場合、電源を引いてコンセントをつける工事費が必要になることもあります。

リフォームをするときには、トイレ本体だけでなく、工賃が発生することを覚えておきましょう。また、それらがかかるということを想定した、トイレのリフォームの予算を組むことが大切です。

トイレに手洗い器が欲しいとき

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タンクに設置されている手洗い管は洗いづらいと、不満に思っている方も多いのではないでしょうか?そうしたことから、手洗い器の設置に注目が集まっているようです。

おしゃれなものをつければ、トイレがセンスアップするでしょう。用を足してすぐに手が洗えるので、トイレの手洗い器は衛生面でも優れています。どのようなタイプがあるのかをチェックしていきましょう。

様々なタイプがあり選ぶ楽しみがある

手洗い器は選ぶのが楽しくなるぐらいに、実に多様な材質とデザインがあります。

例えば、白い陶器製の手洗い器は、清潔感を演出してくれるでしょう。変わった素材としては、焼き物の手洗い器もあります。渋いイメージの焼き物ですが、色の展開が豊富なので、選ぶ楽しみがあるでしょう。

また、おしゃれな雰囲気を楽しむのであれば、ガラス製を使用するのも一考です。透明感があり、角度や壁紙の色によっては、与える印象も変わってきます。

手洗い器も壁紙や便器と併せてコーディネートしてみましょう。

狭いトイレには埋め込みという方法も

「手洗い器を設置したいけれど、スペースが足りないから難しい」という方も多いようです。そういった場合には、通常の手洗い器の設置ではなく、手洗い器を壁に埋め込むという方法をとることもできます。

省スペースになり、スッキリとした印象を与えることも可能でしょう。

ただし、これには内装工事も必要になります。通常の手洗い器の取り付け工事よりも、工事日数が少々長くなり、費用もかかるという注意点があります。

人気のオプションやアクセサリー

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最後に、トイレのリフォームで人気のあるオプションなどについてみていきましょう。

手すりをつけてバリアフリー化

高齢になると、立ったり座ったりの動作に苦痛を感じる方も増えてきます。また、高齢でなくても日常的に膝が痛むという方も多いようです。

トイレは便座に座る、立つの動作があります。この動作をスムーズにするための方法を紹介します。

例えば、補高便座を利用するという方法があります。座面の上に、さらに高さのある座面を置くイメージです。高さが出るので、立つ座るの動作がスムーズに行えると言われています。

また、安全のために手すりをつけるというリフォームもあります。支えがある方が立つ座るの動作が楽、ふらつくのが辛いという場合は、取り付けを考えましょう。

手の届く場所に収納を設置する

トイレに収納スペースとして吊り戸棚を設置している場合は多いようです。しかし、トイレットペーパーがきれていたときに立ち上がるのは大変なこともあるでしょう。

そこで、手の届く範囲にトイレットペーパーや衛生用品などが収納できるスペースを作ります。すぐに必要なものを取り出すことができ、手間がかかりません。

ただし、手の届く範囲に収納スペースを作ると、空間が狭くなってしまう可能性はあります。また、大きなものは収納できません。

「手の届く範囲に収納はしたいけれど、狭くなってイヤだ」という方には、ペーパーホルダーと一体化した薄いタイプや壁に埋め込むタイプの収納もあります。省スペースになるので、空間を広く使えるでしょう。

トイレのドアを交換、引き戸に変更する

トイレのリフォームでは、ドアをセットで変えることもできます。一般的なトイレのドアは、ノブを回して開ける「開き戸」タイプです。内開きと外開きがあります。開き戸は外に音やにおいが漏れにくいのが特徴です。

このほか、左右に開く「引き戸」、ドア中央部が折れる「中折れ戸」があります。中でも「引き戸」は開きやすいのが特徴です。ドアの開閉の度に体をずらさずにすむことから、高齢の方や高齢の方と同居している方の注目を集めています。

その家に住む家族によって、使いやすいドアは違ってくるのです。トイレのリフォームの際には、ドアはこのままでいいか、変えるかについても考えましょう。

まとめ

トイレのリフォームをするとき、まずはどのようなトイレにするかをイメージすることが大切です。それから、ショールームなどで実際に見て、計画を進めていきましょう。

また、トイレのリフォーム内容は、便器だけでなく床や壁紙、さらに手洗い器や収納も含まれています。それらについてもどうするのか、トイレという空間全体をイメージするようにしましょう。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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