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作成日: 2018.09.05

リノベーションを計画するなら間取り図が重要。事例を見るポイント

リノベーションを計画するなら間取り図が重要。事例を見るポイント

リノベーションによってライフスタイルや自分の希望にあった住まいが実現できますが、リノベーションを検討する際には住宅の間取り図が重要です。より満足度の高いリノベーションを実現するための間取り図の見方や活用方法のポイントについて紹介します。

なぜ間取り図が重要なの?

そもそも、なぜリノベーションの計画において「間取り図」が大切なのでしょうか。その理由は主に2点です。

自分の理想に近づけるため

まず1つ目は、リノベーションで理想の住まいを実現するためです。

リノベーションをするにあたって「広いLDKが欲しい」「キッチンを最新設備にしたい」「和室を洋室にしたい」などといった様々な要望は、すべてリノベーション会社に伝えなければいけません。

この際、間取り図を見ながら条件を洗い出すことで、より希望が明確にできます。目の前に間取り図があるだけで、ぐっとイメージしやすくなるからです。

また、リノベーションでは部屋をまとめたり壁を増やしたりといった「間取り変更」もよくあるものです。間取り変更も希望するのであれば、より一層間取り図を見ながらの検討をおすすめします。

費用を抑えるため

間取り図を用いることで具体的なイメージができ、さらに優先順位もつけやすくなります。その結果、コストダウンがしやすくなるというのが2つ目の理由です。

頭の中にある希望をすべて詰め込むと、当然、予算オーバーすることがあります。リノベーションを予算内に収めるためには、細かい希望項目に優先順位をつけておくことが大切です。

コストダウンするために、金額の高いものを減らすという方法もありますが、コストだけに注目してしまうと、後々後悔する原因となる可能性もあります。

納得したコストダウンにつなげられるよう、間取り図を用いて具体的にイメージしておくのがおすすめです。

間取り図はこう見る

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物件探しでは必ず目に留まる「間取り図」ですが、リノベーションをする際に着目したいポイント、間取り図の見方を紹介します。

専有面積の表示方法に注意

リノベーション対象がマンションの場合、「専有面積」に注意が必要です。「専有面積」とは、所有者が自分のものとして使える部分(専有部分)の面積のことを指します。

専有面積の表示方法は2通りで、壁の内側の面積である「内法面積(うちのり)」と、壁や柱の中心を線で結んだ部分の「壁芯面積(かべしん・へきしん)」とがあります。

両者を比べると「内法面積」が壁の厚さの分狭いです。実際に使える面積として参考になるのは「内法面積」です。なお、玄関ポーチやバルコニー、ロフト専有面積には含まれません。

中古マンションの間取り図では、必ず専有面積の表示方法に注意し、「内法面積」で考えるようにしておきましょう。

部屋の広さは要確認

リノベーションをする前提で物件探しをしている場合には、部屋の広さも注意したいポイントの1つです。

たとえば「リビング脇の和室をなくして広いLDKにしたい」という場合、元々の部屋の広さによってはイメージ通りの開放感が味わえない可能性もあります。

なお、1帖は畳1枚分で1.62m2です(壁心面積)。6帖で約9.7m2となりますので広さの参考にしてみください。

同じ3LDK のマンションでも、それぞれの部屋の配置や広さ、形などで印象はがらりと変わります。間取り図で解放感・印象もイメージしておきましょう。

家具の配置もイメージしよう

家具の配置もリノベーションでは重要です。どこにどういった家具を置くのかによって、住まいの使い勝手が分かり、魅力的かそうでないかの判断も付きやすくなります。

リノベーションの場合は、既製品の家具を購入するというだけでなく、オーダーメイドで棚や収納を作りつける「造作家具」も可能です。

部屋の広さによっては、思うようなインテリアの配置が難しいこともありますので、計画段階で間取り図をよく見て家具の配置をよくイメージしましょう。

間取りからみるリノベーションのポイント

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リノベーションで理想の住まいを叶えるために、具体的にどのような間取りにしたらよいのでしょうか。間取りから考えるリノベーションのポイントを紹介します。

ライフスタイルに合わせて間取りを変更

リノベーションでは、設備だけでなく、ライフスタイルにあわせて部屋の数を変更できます。

例えば、子育て世帯では子ども部屋の確保や家事の導線に注目した間取りにして、子どもが自立した後はLDKや寝室を重視したシンプルな住まいにする例が見られます。

また今後の住み替えの可能性を考慮した間取り変更のリノベーションも可能です。将来、売却や賃貸として活用することを見越して、資産性を高めるという方法もその1つです。

たとえば、2DKに細かく仕切られた間取りを1Rの解放的な空間にリノベーションすることで、単身者をターゲットとした賃貸物件としての貸し出しを見据えることができます。

このように、ライフスタイルにあわせて間取りを変更できるのも、リノベーションの大きなポイントです。

田の字型間取りを現代風にアレンジ

「田の字型間取り」とは、古くから日本の住宅でよくみられるもので、中央に延びる廊下を基準に、左右に部屋が配置されるような間取りのことです。

古民家のような古い住宅だけでなく、マンションでも間口の中央に玄関を置き、そこから伸びる廊下の両サイドに部屋を配置する田の字型はよく見られます。

特に築年数の古い戸建て住宅では、キッチンがリビングとは離れていたり、細かく仕切られた和室の使い勝手が悪かったりということもありますが、部屋をまとめるなど間取りをアレンジすることで、現代のライフスタイルに合わせることも可能です。

近年では、古民家ならではの柱やを残したアレンジも人気を集めています。また古民家のリノベーションでは、耐震性の強化や断熱性のアップなど機能性を高める事例も豊富です。

まとめ

リノベーションで住まいの希望を叶えられるかどうかをみるには、間取り図が非常に参考になります。

これからリノベーション対象の物件を購入するという人は、物件の広さや立地だけでなく、より具体的なイメージが持てるよう、間取り図を用いた検討をしましょう。

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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