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作成日: 2018.09.11

リノベーションで間取り変更するには?ポイントや費用の抑え方

リノベーションで間取り変更するには?ポイントや費用の抑え方

「広々とした居間がほしい」「子ども部屋や書斎がほしい」などの要望にこたえる方法の1つに、リノベーションによる「間取り変更」があります。間取りを変更する上でのポイントや、費用を抑える方法について紹介します。

リノベーションで間取りを変更するには

リノベーション」は、「現状回復」を意味するリフォームとは異なり、自分のライフスタイルに合わせて家に手を加えることで家の機能性を向上させたり、価値を高めたりすることをいいます。

リノベーションで間取りを変更することで、生活動線を改善させたり、各家庭それぞれの事情にあわせて使い勝手の空間をつくることが可能です。ここでは具体的な間取りのリノベーションをみていきます。

空間を仕切る、仕切りを除いて広く使う

リノベーションにより間取りを変更するとは、次のどちらかのタイプとなります。

  • 1室の空間に壁などで仕切りを入れ、分割する
  • 仕切りを取り除き、1つの空間にまとめる

分割するタイプは、間仕切りを入れることで部屋を分割して利用することが可能です。たとえば、子どもの成長に合わせ一緒の部屋からプライベートな個室を確保するなどの事例があります。

隣の部屋との仕切りを取り除くタイプは、狭い2部屋の洋室を広い洋室に変える、壁で覆われたキッチンから壁を取り除き、リビングと繋がる空間にするなど、住空間を広々と開放的にすることができます。

リノベーションで要望にあわせた「間取り変更」をすることにより、家族のニーズに合った住環境へと改善することが可能です。

間取りを変更するときのポイント

間取りを変更するときに気をつけるポイントとして、下記の3つのポイントがあげられます。

  • 動線を意識した間取りにする
  • 撤去できない壁に注意する
  • マンションでは管理規約と構造をチェックする

生活動線を意識した間取りにしよう

リノベーションで間取りを変更する場合、単に部屋数を増やすことや部屋を広くすることを目指して施工しても、必ずしもリノベ実施前よりも性能が向上し、価値が高まるとは限りません。

大切なのは、そこに住み始めた後の目線に立って、生活動線を意識した、無駄のない効率的な間取りとすることです。

例えば、何よりも料理をすることを重要視する家族なら、キッチン内の動線を意識した間取りにすることで、キッチン内の動きがスムーズになり、またキッチンからリビングダイニングへの移動も楽になり、日常生活がより快適で豊かになるでしょう。

撤去できない壁もある

間取り変更は、どのような場合でも思いどおりにできるわけではありません。例えば中古マンションをリノベしようとするとき、壁式の構造だったという場合、コンクリートの壁は取り除くことができず、間取りを変更したいと思っても希望が叶わないことがあります。

マンションの場合、構造のほか管理規約も要確認

マンションの構造を確認することはまず最初に行いましょう。またマンションで間取り変更をするときには、事前に下記のような点について確認することが大切です。

  • 間取り変更が「管理規約」の禁止条項に抵触しないか

構造体に影響を与える、遮音性低下などの理由から、管理規約で変更が制限されている場合もあります。そのため事前に管理組合などに確認しトラブルを未然に防ぎましょう。

構造的な問題としては、と柱で建物を支える「ラーメン構造」の場合は、一般的に室内の間仕切りはほとんど取り外しが可能で、コンクリート躯体の状態まで解体が可能です。壁で建物を支える「壁式構造」では、先ほど述べたように、構造上コンクリートの壁は取り壊すことができず、変更に制約が生じます。

間取り変更の例

image

間取りを変更する例として、「間仕切りを撤去して部屋を広くするケース」と、「間仕切りで分割して部屋数を増やすケース」についてみていきます。

リビングと隣接する部屋を一体化する

友人を招いてのホームパーティーや趣味の仲間が集う機会が多い人なら、リビングと隣接するダイニングの間仕切りを取り除くことで、大人数でも使い勝手の良い広い空間をつくることができます。

多目的に使いたい場合はアコーディオンカーテンやパーティションなど間仕切り開閉壁を利用することで、普段は広々とした空間を楽しみ、用途にあわせて部屋を分割することも可能です。

部屋を分割する

子どもの成長や家族が増えたことで、部屋数が少ないと感じているなら、1つの部屋に間仕切り壁をつけることで部屋数を増やすことができます。同じように趣味の部屋や書斎が欲しいといったニーズにも間取り変更で叶えられます。

間仕切り壁も固定のものでなく、開閉できる引き戸タイプや簡単に取り外しができるタイプにすることで、ライフスタイルの変化にも対応でき、自由度はさらに向上します。

リノベーション費用を抑えるには

image間取り変更をするリノベーションの場合、それに伴って配管の位置を変更する必要が生じたり、天井高を変更する必要が発生するなど、間取りを変更することによって連動して起こる計画以上の予算が必要になることがあります。

リノベーション費用を抑えるにはどのような方法があるのでしょうか?

費用がかさむときは

リノベーションでは、「理想の家」を思い描くところから始まります。そのため、「キッチンを新しくする」「リビングと隣の洋室の間取りを変更する」「床の高さを変える」など、希望をすべて盛り込むと予算が膨らんでいくことが多いです。そのため、やりたいことの優先順位をつけることが大切になってきます。

予算が足りないことがわかった場合、もっとも優先させたいことは何か?それを実現させるために諦めることができることはあるか?をまず考えることになります。

思い描いていた夢の一部を諦めることができれば、例えばお風呂や洗面台、トイレ、キッチンなど、設備をすべて新しいものに変えるのではなく、利用できるものは既存のもの利用する、という方向転換も予算削減に繋がります。

既存の設備を利用しても、床や天井、壁紙を変えることで印象は大きく変化します。

提案力のあるプロのアドバイスを受ける

費用を抑えるには「優先順位をはっきりさせる」のが大事ですが、まずは知識と経験の豊富な提案力のあるプロのアドバイスを受けることをおすすめします。

信頼できるプロに相談することで、目的に合わせたムダのない工事をしたり、結果的に「理想の家」に近づく実現方法を選択できます。

ほかにも、一部をDIYすることで職人の人件費を抑える、施主が材料を選び用意する「施主支給」で費用を抑えるなどの方法もありますが、これらの可否も含めプロに相談することで、有益な情報や貴重なアドバイスをもらえるでしょう。

まとめ

リノベーションで間取り変更することによって、子ども部屋を増設したり、広々とした居間を作り出したりすることができ、部屋の機能性の向上や価値を高めることができます。

変更するときのポイントはそれぞれの生活スタイルにあった「生活動線を意識する」「構造を確認する」「管理規約を確認する」などです。リノベーションの費用を抑えるには、提案力のあるプロに相談しアドバイスをもらうとよいでしょう。

※本記事の情報は、信頼できると判断した情報・データに基づいておりますが、正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。法改正等により記事執筆時点とは異なる状況になっている場合があります。また本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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