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作成日: 2018.04.23

地震対策してもおしゃれな空間に!インテリアデザイナー仲野さんにお悩み相談してきた

地震対策してもおしゃれな空間に!インテリアデザイナー仲野さんにお悩み相談してきた

落ち着いたブラックウォールナットの家具を中心に展開する「リグナ」のインテリアデザイナー仲野さんに、家具のこと、ファッションのこと、センスを磨くには?など、家と暮らしにまつわる悩みを相談しに行き、ステキな解決方法を伝授していただきました!

仲野さんは、もともと店舗などの内装設計・展示会などを手がける設計事務所でデザインを担当していた方。転職を考えた頃、リグナ代表の小澤さんから連絡があり、「家具屋さんからデザイン職の僕になんで連絡が?」とちょっと興味を惹かれて「リグナ」に入社。茅場町へ店舗移転するタイミングで、現場好きな仲野さんにとってお店ができつつあるというおもしろい時だったそうです。家具製作販売にとどまらず、海外の店舗デザインやドラマへの家具提供など、様々なプロジェクトに携わっているリグナ。仲野さんは、デザインチームのクリエイティブマネージャーとしてオフィスにいらっしゃいます。

今回は、友人知人そしてRenosyメンバーからも「聞いてきてほしい」と託された、さまざまな悩み相談に乗っていただきました。

コップじゃないけど看板のフチに人が。かわいい

おしゃれな地震対策

― いきなりですが、「地震対策をしたい。でもおしゃれな地震対策をしたい」という相談です。どうしたらいいでしょう?

ものによっては、地震がきて揺れたら、扉が開かなくなるような金物っていうのはあるんですよ。でもどっちかっていうとそれはレストラン、店舗設計のときに使いますね。一般のご家庭では見た目重視・使い心地重視で、機能重視の家具は広まっていないですね。

ただ地震の時は家具の転倒による事故が多いとは聞きますね。だからつっぱり棒はした方がいいと思いますね。

― つっぱり棒ってどこにつけたらいいんですか?

(サラサラサラ~っと絵を描いていただいた!) 

キッチンボードの絵、しかも絵を見ている私向き!

家具と、天井を、(家具の)奥でつっぱってあげる。でもこの棒がダサいから、これをどうにかしたい、ってことだと思うんですよね。

― ナチュラル系の家具だったら、木のつっぱり棒にすればいいですか?

いや、この棒は壁の色に合わせた方がいいですね。

― なんと!

どれだけ周りに溶け込ませられるかだと思うので(笑)

― なるほど、納得です!

つっぱり棒は家具とは切り離して考えた方がいいですね。もし一体にするなら、囲って箱にするくらい、隠した方がいいですね。有孔ボードとか使ってあげれば、収納にもなるし、みたいな。

有孔ボードで覆ってしまえば、棒そのものが見えなくなる!

棒はホームセンター等でしっかりしたものを選んでくださいね。おしゃれは期待しないでください。つっぱり棒以外のところに意識を向けさせるような工夫があれば、有孔ボードでも、グリーンを置くでもいいです。

― 素敵なアドバイス!ありがとうございます!

狭い部屋を広くみせるコツ

― よく聞かれると思うんですけど、狭い部屋を広く見せるコツ、教えてください!

本当によく聞かれますね(笑)。いつもこう答えてるんですが、「部屋を広くみせるには何も置かないのが一番」だと。でもそうじゃなくて、「この広さでも満足できるレイアウトとかコーディネート」って切り替えて考えた方がいいですよと。物理的に広くはならないですから。

基本、天井に何もないと人の目線って下に行くんですよ。床面がどれだけ埋まってるかで、「狭い」や「広い」「スッキリしてる」って感じちゃうんです。人って高さを意識しないんです。

天井に照明器具、壁面におしゃれなアートフレームだったりとか、ハンギンググリーンとか、ちょっと上方向を意識するように物をレイアウトすると、ちゃんと空間を全体で捉えることができるんです。そのときは「狭いな」って感じじゃなくて、「あぁ充実してるな」っていう意識に変わります。

― いい雰囲気の空間だなって思うんですね。

そうです、そうです。下に置くものだけじゃなくて、上から下から全部を考えて・・・

(サラサラサラ~再び絵を描いていただいた!)

人がいて、地面があって、テーブルがあるじゃないですか。天井があって、奥の壁あって、窓あって、椅子がありますと。

で、人ってこう矢印方向に目が行くんですよ(目の高さより下)。もしくはこの床がどれだけ埋まってるか。(線で)ちょっと太くしたところに意識がいく(壁、テーブル、椅子)。そして住空間の多くは壁ってだいたい白なんでボワンとしちゃって、基本的にあんまり高さ方向って意識できないんです。

ここに、ちょっと目につく照明器具やハンギンググリーンが天井から下がってたりすると、上方向にも視線が行くんですよね。

天井から照明とグリーンがぶら下がった図が描き加えられた

― (ほんとだ!)

で、このとき初めて空間っていうのは高さ方向に生きてくるんです。

― (へーーー!)

だから上の方にちゃんと意識して照明をつけてあげるっていうのはすごい大事なんです。

― 照明がめちゃくちゃ大事ってことですね。

賃貸でよくある天井についてる照明、中がひっかけシーリングにカチャってついてるだけのだったら取り外せるものが多いです。高さを意識させることが大事です。

センスを磨くにはどうしたらいいですか?

― センスを磨くにはどうでしたらいいでしょうか?そしてインテリア情報はどこで収集されていますか?

情報はやっぱりネットが強いですよね。でも僕は雑誌が好きなんで、インテリア雑誌だけじゃなくてアウトドア雑誌やファッション雑誌だって食の雑誌だってライフスタイルだと思いますし、「全部のことに興味をもつこと」だと思います。

まちに出ても出なくても、小さなことに興味を持つっていうか。例えば、コンセントの形・形状・つき方・場所、とか。道路の白線が美しいかどうかだっていいですし、興味を持てば無限に広がるっていうか。別にそれに詳しいわけではなくても、興味を持つことが大切かな、って思います。

日本酒を楽しむテーブルコーディネート

― お好きな日本酒を飲まれるときのテーブルコーディネートを教えてください!

テーブルの上にはお酒と味噌もしくは醤油皿にすりおろしのわさび。テーブルには何もおかない瞬間を作ります。なにもない方が好きですね。基本、夜は暗くするのが好きなんで、ちょっとだけあかりがあるのがいいですね。例えばこういう照明ですね。

 ― わー、すごくいいですね!!!

外にも持っていけますからね。屋上とかにも持っていけます。光源はLEDで充電式です。数段階に調光できますし、便利ですよ。

店内にはもちろん素敵な家具の数々

洋服はどこで買うんですか?インターネットの終端装置はどう配置すればいいですか?など、仲野さんへの質問はまだまだ続くのですが、店内のご案内もしていただいたので、そちらの紹介にうつります。

ロータイプで木に包まれるような包容力のあるベッド「THE WOOD」
スッキリとしたスチール脚と滑らかなレザーのソファ「HEMM sofa」
ふっくらとした印象が特徴的な人気のアイテム、こちらは「MANI sofa」
リグナテラス東京には、吊り下げ型の照明がいたるところに!
オシャレつっぱり棒もありました!!!!(耐震用ではありません)
自分たちでDIYしたというフェイクグリーンのゲートも楽しそうでした。

お客さんと対峙したときに、仲野さんのいろいろな引き出しが開いて、お客さんからも引き出して、つながってくことで、その方に合った最適な提案をする。

「我々プロの意見を聞いていただいて、『これがいいと思います』とお客様の背中を押すことが大事だと思っています。それも僕らの仕事です。」

あらゆるものにアンテナを張って、仕事とプライベートの境界線なく活動されている仲野さん。次に行こうと狙っているお店は北千住の銅器屋さんだそうです!

お忙しいところ、いろいろ教えていただき、ありがとうございました!

撮影:今井淳史

取材協力:リグナ

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この記事を書いた人

清水まゆみ 宅地建物取引士

RENOSY マガジンスタッフです。 2017年から区分の不動産投資を始めました。現在は1物件の管理組合理事長を経験中。体験談を語っています。 【不動産投資をやってみた】体験レポート

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