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作成日: 2018.07.12

高級住宅地の田園調布は中古マンションの超穴場だった。この街に住むのはアリ?ナシ?

高級住宅地の田園調布は中古マンションの超穴場だった。この街に住むのはアリ?ナシ?

田園調布に対するメディアの評価はここ最近、かなり大きく割れています。かつての高級住宅街も「住人の高齢化が進んでいる」という部分にフォーカスされることも多い一方、首都圏で働くOLを対象にしたメディアでは、住みたい街の上位にランクインしています。揺れるポジションの田園調布に中古マンションを買うメリット・デメリットについて考えてみましょう。

田園調布のマンション購入が「アリ」な方は?

東急東横線沿線、田園調布に中古マンションを購入するのが「アリか?ナシか?」は、その人が何を重視するかで大きく変わってきます。次のような項目にあてはまる方と好相性のエリアです。

  • 渋谷や代官山に通勤している
  • 自由が丘によく遊びに行く(自由が丘は隣駅)
  • 静かな環境で暮らしたい
  • 中古マンションの割安なエリアを選びたい

最後に挙げた項目の「割安なエリア」という項目は「意外!」という方が多いかもしれません。なぜなら、田園調布といえば高級住宅街のイメージが強いからです。しかし、中古マンションの価格でいえば、周辺エリアと比べて割安といえます。東急東横線沿線に中古マンションを買いたいけど、予算が折り合わずなかなか実現しないという方に田園調布は、ぴったりな立地です。

RENOSYが独自に調査した2017年の東急東横線の「中古マンションの駅別平米単価の中央値」では、田園調布の中古マンションの平米単価の中央値は75.9万円です。隣駅の自由が丘の97.7万円をはじめ、近隣駅の都立大学89.8万円、学芸大学92.1万円、祐天寺96.9万円と比べると14万~22万円ほどの差があり、割安なことが分かります。ただし、田園調布周辺は、築30年からの築古マンションが目立つので、そういった物件を購入するときはリノベーションリフォームを前提にした資金計画が必要です。

田園調布のマンション購入が「ナシ」な方は?

逆に、田園調布と相性が悪い方は、購入したマンションの資産価値を重視する方です。より具体的にいえば、一定期間住んだ上で「購入価格となるべく変わらない価格で売却したい」と考えている方は避けた方がよいでしょう。なぜなら、田園調布の中古マンション価格は、市場全体は価格が上がっているにもかかわらず、わずかながら下降の傾向があるからです。RENOSYが調査した「売買価格の平米単価の中央値」の推移で見て行くと、2012、2013年は77万円台、2014年は81.2万円、2015年が96.8万円と上がり、2016年は69.8万円、2017年は75.9万円台となっています。

また立地の観点では、「田園調布には坂が多い」ということがデメリットかもしれません。東急東横線の田園調布駅からは、どの方向に歩いても坂があります。とはいえ、最近では坂を楽に登れる電動自転車もあるので、大きな問題ではないでしょう。

田園調布の中古マンション購入の注意ポイント

田園調布は、駅前にマンションや商業ビルがほとんどなく、戸建住宅が集中しています。そのため、徒歩5分以内の中古マンションが市場に出ることはまれです。徒歩6分からの物件が中心になります。また、物件数が限られているエリアでもありますので、距離的に近い東急目黒線の「奥沢駅」、同じ東急東横線の隣駅「多摩川駅」を含めて検討するのが良いでしょう。

奥沢駅、多摩川駅周辺の物件は、名称に「~田園調布」と付いていることが多く、高級イメージを醸成しやすいことがメリットです。なお、RENOSY調査の2017年「駅別・年次別売買価格の平米単価中央値」では、多摩川駅周辺は田園調布駅とほぼ同等の78.1万円、奥沢駅周辺は101.8万円となっています。

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この記事を書いた人

RENOSYマガジン編集部

「不動産やお金の疑問をわかりやすく解決するメディア」を掲げ、本当にためになる情報の提供を目指すRENOSYマガジン編集部。税理士やファイナンシャルプランナーの人たちと共に、中立・客観的な視点で「不動産とお金」を解説、読んでいる人が自分の意思で選択できるように日々活動している。

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